みなさん、こんにちは。食品生命科学科、特任助教の小手森です。
本日は、麻布大学でしか体験できない学科横断的な取り組みについてご紹介したいと思います!
以前ブログでご紹介した「ペットを飼っている人は肥満になりにくいのか?」という疑問に答えた研究結果、見ていただけましたでしょうか?
(まだの方は こちら から!)
(この研究成果の プレスリリース が出ました! 7/15追記)
「どうして食品生命科学科でペットの研究をやっているの?」と思った方はとても鋭いですね!
実は、麻布大学では教育研究理念に「地球共生系~人と動物と環境の共生をめざして~」を掲げています。
そのため、麻布大学には学科間の交流を行って、多角的な視点から専門分野の学びや研究活動を発展させる仕組みがあります。これは、麻布大学で学ぶメリットの一つです!
今日はその取り組みの中から、2つを紹介したいと思います。
1. ヒトと動物の共生科学センター
このセンターは、ヒトと動物の共生システムを科学的に解明し、その成り立ちを介してヒトの健康社会の実現を目指すために設立されました。
獣医学科、動物応用科学科、環境科学科、そして食品生命科学科の教員が各専門性を活かして協力し、麻布大学だからこそできる研究を行っています。
「ペット飼育と肥満の関連」のメタアナリシス研究も、このヒトと動物の共生科学センターの枠組みから発展したものでした。
とくに…
・ペットとヒトの関わり方については動物応用科学科の視点から
・肥満の成り立ちについては食品生命科学科の視点から
・メタアナリシスの研究手法については、食のデータサイエンス研究室と学術情報センターの学術論文調査スキルを活用して
これら3つの専門知識が集結して実現した研究だったのです。すごいでしょ!
現在、食品生命科学科からは下記の教員がヒトと動物の共生科学センターの研究に参画しています。
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・食品分析研究のスペシャリスト
良永裕子先生(食品分析化学研究室)
・脂質研究のスペシャリスト
守口徹先生(食品栄養学研究室)
・ヒト研究のスペシャリスト
石原淳子先生(食のデータサイエンス研究室)、小手森綾香
・ヒト研究および食品分析研究のスペシャリスト&実験と調査の貴重な橋渡し役!
山本純平先生(食のデータサイエンス研究室)
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分担する研究テーマはこちらです!
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・ヒト-動物の共生による発がん性感受性の変化の解析:より健康な環境づくりに向けて
研究代表者:関本 征史先生(環境科学科)
分担研究者:遠藤 治先生(環境科学科)、杉田 和俊先生(獣医学科)、髙木 敬彦先生(獣医学科)、良永 裕子先生(食品生命科学科)、石原 淳子先生(食品生命科学科)、山本 純平先生(食品生命科学科)
・細菌叢クロストークに着目したイヌとの共生によるヒト健康促進機序の解明
研究代表者:茂木 一孝先生(動物応用科学科)
分担研究者:石原 淳子先生(食品生命科学科)、守口 徹先生(食品生命科学科)、廣田 祐士先生(獣医学部)、久世 明香先生(動物応用科学科)、内山 淳平先生(獣医学科)、竹田 志郎先生(動物応用科学科)、永澤 美保先生(動物応用科学科)、山本 純平先生(食品生命科学科)、小手森 綾香(食品生命科学科)
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なかなか難しそうですが…どんな研究内容になっているのでしょうか?
こちらの内容については今後、ブログでわかりやすくご紹介したいと思います!
ヒトと動物の共生科学センターHPはこちら→ https://azabu-chass.themedia.jp/
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👉ワンポイント解説:「共生」とは?
「共生」とは「共に生きる」という、その漢字の通りの意味をもっています。
ヒトも動物も同じ地球に暮らし、互いに干渉しあいながら太古の昔から現在まで命をつないできました。しかし、お互いの干渉によってどのような良い影響があるのか、はたまた悪い影響があるのか、実は詳しいことはあまりわかっていません。
そこで麻布大学では、これら人、動物、環境の関わりを明らかにして、よりよい社会の実現を目指しています。
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2. 地球共生系サイエンスワーク
ヒトと動物の共生科学センターで行われた研究をいち早く学生さんの学びに還元するために、「地球共生系サイエンスワーク」が2020年度から開講しました。今年の内容はこんな↓感じです!
この科目は麻布大学の学生であれば、すべての学科の学生が履修できます。グループワークもあるので食品生命科学科以外の学生さんとの交流もでき、友達の輪も広がるかもしれませんね!
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