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【食の情報 01】 「食の情報」を活かして持続可能な社会をつくる

みなさん、こんにちは。食品生命科学科、特任助教の小手森です。 食品生命科学科では、2019年度から「食の情報」分野を学科の学びの一つとして導入し、食のデータサイエンス教育を強化しています。

今日は、3年生後期に開講している「公衆栄養学実習」のご紹介第2弾です!

麻布大学・食品生命科学科の「食の情報」分野では、データサイエンスに食の知識を組み合わせて、どのように社会や人々の健康に還元していくか?を学ぶことができます。

これが、「食の情報」分野の魅力の一つです。

前回の記事では、健康課題とその要因について、PPモデルを用いた要因分析をご紹介しました。

前回の記事はこちら!

今回は、授業の最終回の様子をお伝えします。

この授業の最終回では、課題解決に向けた事業計画を班ごとに立案し、その内容について発表会を行いました。



今年度受講した学生から挙がってきた20歳代日本人の食生活上の課題は、

・塩分摂取量が多いこと

・朝食欠食率が高いこと

・野菜摂取量が少ないこと

などでした。

それぞれの課題について、大学職員や行政、食品製造業、卸売業、フードサービス業の従業員になりきって、課題解決に向けた様々な事業計画の提案がありました。

現状値と目標値の違いや、将来的な疾病リスクとの関わりをグラフで示しながら、データサイエンスを活用できていましたね! 試行錯誤しながら根拠づくりを行って一つの事業計画案を作成する本実習の取り組みから、食と健康に関するデータの収集方法やまとめ方、データの適切な示し方、さらにはデータに基づく課題発見力を身につけられたのではないかと思います。

近年の社会では、「社会問題を解決すること」と「経済的な価値を創造すること」を両立させようとする「共通価値の創造(Creating Shared Value, CSV)」という考え方があります。

食に関わる企業では「健康」の側面からCSVの考え方に基づいて事業を行う事例が増えてきています。本実習が終わっても、これらの力を伸ばしながら、学びを深めていってくださいね!

CSV活動の事例

キリンホールディングス

ネスレジャパン

コカ・コーラ

各班の発表タイトルから、どんな提案があったか想像してみてください♪

 

A班:減塩食を食べよう!~For Future Health~

B班:食生活を見直そう

C班:20代の男女に対する朝食欠食率の改善

D班:間食だめよーだめだめ!!

E班:生協食堂

F班:朝食配達プロジェクトの開始

G班:コンビニ減塩フェア

H班:脱カップラーメン

I班:相模原市中央区野菜摂取向上計画

 
 

食の情報分野では、主に人の集団を対象に、データサイエンス(統計学やパソコン技術)を活用して、食と健康のかかわりを地域・社会的背景を踏まえたマクロな視点から捉えます。子どもから高齢者まで、様々なライフステージの人々が抱える健康課題の解決策を立案し、社会へ実装するプロセスを学んでいます。

↓↓↓ 本学の「食のデータサイエンティスト育成」についての取り組みが、新聞やネットニュースで取り上げられています。 ↓↓↓

麻布大学 食品生命科学科の新たな取り組み

 

#生命・環境科学部重点施策

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