本日は、連載「食の機能」第2弾。食品栄養学研究室の守口 徹教授のご登場です!
今!このブログを読んでいるあなた!
今朝は、何を食べましたか? お昼は? 昨日の夜は? 意外と食事内容は、記憶に残らないものなんですよね。
私たちはなぜ、毎日、ほぼ決められた時間に無意識的に食事をしているのでしょうか?
お腹が空いたから・・・ ですよねぇ~
では、なぜ、スナック、カラアゲは、食べると止まらなくなるんでしょう?
つまるところ、私たちは、なぜ食べるんでしょう?
エネルギーの源(みなもと)? 成長するため? 満足感を得るため?
すべての答えは正しいですね。
ただ、スナックも含め、あなたの食事内容が、さまざまな病気のリスクを高めていたらどうしますか?
その反対に、病気を予防する食材があるとしたら、知りたくはありませんか?
これらを科学的に明らかにしていくのが、「食の機能」の分野です。
食事による病気の発症やその予防は、薬とは違ってすぐに効果が出るものではありません。 しかし、長い期間を経て、取り返しのつかない状況にならないようにしたいものです。
例えば、今、日本で一番寿命の長い都道府県はどこだか知ってますか?
男性1位は滋賀県、女性1位は長野県となっています(2017年)。 かつて、1980年代、男女とも日本一の長寿県と言われていた沖縄県は、この40年で、男性は35位まで落ちてしまいました(女性は7位)。 健康長寿の源であった沖縄食が、第二次世界大戦後、肉やハンバーガーのように食事の欧米化が進んだことによって栄養素バランスがかわり、肥満などの生活習慣病のリスクを高めたことが、理由の一つとして考えられています。 そうと気づいても、なかなか元に戻せないのも「食事」の魔力です。
私たちの研究室では、小児期から、成熟期、老年期に至る、ライフステージに合わせて、必要な栄養素、特に脂質について、実験動物を用いて詳しく調べるとともに、市販の食材、食品中の脂質バランスを測定して、健康を維持するための、食事バランスを提案しようとしています。
私たちの研究に少しでも興味を持ってくださった方は、麻布大学ホームページのラボナビや、Webオープンキャンパスのページで研究内容を紹介していますので、ぜひのぞいてみてくださいね↓↓↓
▶ラボナビ
特設サイトもあります! https://sites.google.com/view/azabulfls
▶Webオープンキャンパス https://fanclub.azabu-u.ac.jp/web_2020.html
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